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つれづれなるままに。


by tsure-dure
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水滸伝7巻 北方謙三

作家・北方健三氏が中国四大奇書のひとつである『水滸伝』を
独自に再構成、再構築した全19巻にもなる大作です。→HP
水滸伝7巻 北方謙三_c0088739_18551950.jpg


「清官三代」という言葉があるように、清官すら三代分の財産を持てる、
況や濁官をや…と、役人は汚職やり放題、民は不満でたまらない。
そんな宋代を舞台とした物語です。
(この「清官三代」という言葉、言葉のみ記憶していて出典などが全く
思い出せません…う~ん、何処で聞いたのか…ご存じの方、是非一報を!)



この7巻を読み終えた直後の感想、それは…

こんな所で「待て次巻!」ですかっ!!

でした。

うが~っ非常に早く続きが読みたいです。しかし毎月20日1巻ずつ発刊。
あと3週間あまり待たなければいけないんですか~(涙)

「文庫版がなければ四六判を読めばいいじゃない」というツッコミは
ナシでお願いします(笑)


どうでも良いですが、水滸伝というと「ジャイアントロボ-地球が静止する日」を
なんとなく思い出してしまいます(笑)。

因みに原本は未読です。昔、中国のドラマがレンタルであったので1巻ほど
借りて見たことがある程度です(汗)
『紅楼夢』を13回で挫折してしまったので、話の内容は全然違うのですが、
恐らく『水滸伝』も読破は無理でしょう…

講談でも不人気の回は人の集まりが悪いと聞きますし(汗)!



四六判発刊当時より友人から「北方水滸伝メチャクチャ面白い!」という
評判は聞いていたので、文庫本化したので軽い気持ちで1巻を読んでみました。

最初の方はただ読んでいた、という感じだったのですが徐々に引き込まれ、
1巻最後の方にはすっかり夢中になって読んでいる自分に気がつきました。

その後はもうズルズルと。

この本の魅力をひとことで言うのは難しいのですが、そうですね…やはり

   「漢たちが純粋で熱い!!」

という所でしょうか。

武器を持って戦う者たちの手に汗握る戦闘描写、
また、直接武器を持たないけれど梁山泊を支える為に陰で戦う者といった、
それぞれの居場所で奮闘する登場人物たち。

そして一方的な勧善懲悪でなく、宋側、特に青蓮寺のメインキャラにも己の志があり、
まさに正義と正義のぶつかり合いという対立が面白さのひとつの要因になっているんだと
思います。


最後は判っているのですが「どうなっちゃうの~」と、ハラハラドキドキしながら読んでいます。

いや~読書って本当に良いですね!


しかしながら、『三国志』ほどではありませんが、「秋<とき>」の字が出てたとき
「来た~!」と反応してしまいまいた(笑)

   先帝創業未半而中道崩ソ[歹+且]、今天下三分、益州疲弊、此誠危急存亡之秋也。

やはり「秋」の字で真っ先に思い出すのは個人的にコレです。
北方健三氏、この字がかなり好きですよね?(と勝手に推測)




あ、役人に関して別の格言を。
「賄賂を取らん警官は、必ず優秀だ(BYバラライカ(『BLACK LAGOON』)」
だそうです(笑)。
by tsure-dure | 2007-04-30 19:05 | 日々。